カテゴリー : 2005年 11月

スポンジフィルターのメンテナンス方法

レッドビーシュリンプを飼育する時、スポンジフィルターはバクテリアの繁殖も比較的早く、使い方次第で強力な濾過器になります。 そんなスポンジフィルターですが、メンテナンス方法を間違えてしまうとその威力は半減してしまいます。
そこで、私がいつもメンテナンスをする時の方法を紹介します。

飼育水をバケツ等に取り、その中で軽く揉むようにして洗います。 この時の水の量はその時の水質や水槽の状態によって”5リットル”であったり”10リットル”であったりします。

大切なのは洗い方で、決して水道水などでジャブジャブ洗わないことと、洗い水が透明になるほど洗わないことです。いろんな洗い方を試してきましたが、やはり飼育水で洗うのが一番です。
ここで、”洗う”という表現をしていますが、”もみほぐす”という表現のほうが適切だと思います。
以下に、私が実際に行っているスポンジフィルターのメンテナンスを紹介させていただきます。


メンテナンス前のPH
1-1.スポンジフィルターメンテナンス前の水槽のPH
飼育水で洗う
1-2.飼育水をバケツに取り、その水でスポンジをもみ洗いする。
スポンジメンテナンス
1-3.このように、もみ洗いをします。
この時、スポンジが正常に機能していれば赤黒い水、赤茶色い汚れです。
そして、エアの出口(分散するところ)(すいません今回写真撮るの忘れました・・・)のつまりをしっかり洗い、スポンジをしぼり、そのまま元通りにセットします。
起動直後、汚れが出ますが、気にしないでそのままで良いです。すぐに水が澄んできます。
ここがスポンジメンテナンスの最重要ポイントだと思っています。 今まで洗いすぎたり、水道水で洗ったり・・・毎回新しいスポンジをセットするような事を繰り返していましたので、うまく立ち上がりませんでしたが、この方法でメンテナンスをするようになってからは、うまく行くようになりました。
メンテナンス中の水槽
1-4.スポンジメンテナンス中の水槽の様子。
スポンジフィルターを外す時に舞い上がった物を探して食べたりしています。 後は驚いた様子も無く普通にしています。
メンテナンス直後のPH
1-5.減った分だけ水を足して、メンテナンス完了。 メンテナンス直後のPH。
私の(メイン水槽)飼育環境の場合PHは、メンテナンス直後より、もう少し上昇します。次の日がピークになり、今回はPH6.4位になりました。そのまた翌日にはもう少し落ち着いてPH6.3前後(昼間)になりました。 足し水にマーフィードフィルターを通した水道水を使用しているので、そこに含まれるCO2の影響が大きいと思われます。


2-2.どこにいるの

では、そんなすごい働きをしてくれるバクテリアは、いったいどこにいるの? その辺に・・・・ どこにでもいます。(居るらしいです)空気中にも居るのか風に乗ってやってくるのか、実際目で見ることが出来ないのでわかりませんが、確実に居ると思います。 ただどれくらいの密度であるかなどは分かりませんが、インフルエンザウィルスや、カビ、病原菌などが空気感染するのと同じように、条件が整った場所に自然に繁殖します。 ですから、私の水槽と、あなたの水槽、この水槽とあの水槽、少しずつ条件が違うはずですから、当然繁殖するスピード、密度、繁殖しているバクテリアの種類も少しずつ違うということがいえると思います。

続きを読む


2-1.好気性の濾過細菌

アンモニアを比較的無害な亜硝酸イオンに酸化させる働きをする代表的なバクテリアは、ニトロソモナス属(アンモニア酸化菌)です。そして、その亜硝酸をほとんど毒性の無い硝酸イオンにする代表的なバクテリアが、ニトロバクター属(亜硝酸酸化菌)と言われています。 (なにやら難しい名前が出てきましたが、私も最初は「エビを飼うのに、こんなに難しい事まで知らないといけないのか?」と、戸惑いましたが、そういう働きをするのがバクテリアであるということだけ分かっていれば専門家で無い限り十分だと思います。)
私たちが実際の水槽管理のなかで、バクテリアやその他の微生物の活動がどのようなものかがなんとなく分かっていれば十分ですが、知っておけば、そのほうが良いとは思います。

続きを読む


濾過について

なぜ、濾過が必要かと言う事は、皆さんご存知の通りレッドビーシュリンプの排泄物、残り餌などから発生する生体にとって有毒な物質、中でも特にアンモニアは毒性も強くそのままではやがて水槽崩壊につながってしまいます。
そこで濾過、特にバクテリアによる生物濾過ということが避けることの出来ない課題になります。

続きを読む